いかなごの釘煮 春の訪れと積み重なる年月をかみしめる

イカナゴのくぎ煮 母親お手製

 昔から、二月三月ごろになると母親が大量のイカナゴの釘煮を作ることが、僕の家のいつもの光景でした。僕が三十路に入っても続いているので、既に数十年単位のお話です。
 このイカナゴの佃煮は阪神淡路播磨地域の郷土料理らしいので、僕が生まれてしばらくして移り住んだ兵庫県西宮は夙川で触れた料理なのか、はたまた既に亡くなった神戸育ちの母方の祖母の影響なのかは分かりませんが、春の訪れとともに家でイカナゴの釘煮を作るという風習は未だに続いているということ。

 先日、実家に食事に呼ばれ、帰り際にタッパーに詰められたイカナゴの釘煮を持たされたのも、いつもの出来事。今年も10kg程度のイカナゴを炊いたらしく、周りの方々への御裾分けが僕にも回ってきたというところです。

 イカナゴの釘煮を煮詰めたであろう昔ながらのアルマイト製大鍋って何だかんだ便利そうだなぁと少し的外れなことを想いながら、母親お手製の甘辛いイカナゴの釘煮を今年もご飯のお供に頂きました。まぁ、食を通じた時の積み重ねをイカナゴの釘煮を頂くとともに感じ、安っぽい話かもしれませんが歳をとったなぁと改めて感じるわけです。

2015-05-09 | Posted in 日々のこと, 食のこと, , , , Comments Closed