節分の日が近付くと小さい頃に『泣いた赤おに』で何度も泣いた記憶がよみがえる

恵方巻き

 数年前まで約10年間住んでいた横浜ではあまり記憶がないのですが、京都に戻ってきていつの間にか節分の日が近くなってきたらコンビニで恵方巻が売られていることに気がつきました。コンビニ業界の便乗商法みたいな感じで関東地方の方には賛否両論ありそうですが、関西で生まれ育った僕としては、小さい頃を思い出すと確かに恵方巻なんぞを食べたなぁ…と。
 手作りの恵方巻と鰯の確か生姜煮。これが僕の母親が作ってくれた節分の日のご飯です。

 さて、節分と言えば赤おに。赤おにと言えば、個人的に心に焼き付いているのが、童話『泣いた赤おに』。浜田廣介さんの児童文学。1965年に偕成社から出版されたようです。なぜ心に残っているかというと、多分おそらく、僕自身初めて物語で泣いたであろう作品がこの『泣いた赤おに』だからです。

 人間と仲良くなりたい赤おに。お菓子もお茶もありますよと立て札を掲げても誰も訪れてはくれませんでした。そこで友達の青おにに相談。青おには、自分が人間を襲うからそれを赤おにが防げば、人間たちは信用して仲良くしてくれるよ…と。結果は大成功で赤おには人間たちと仲良くなったのですが、きっかけを作ってくれた友達の青おには遊びに来てくれません。赤おにが青おにの家に行くとそこに置手紙が…。

 「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。ぼくはどこまでも君の友達です」

 そう、最後の最後、小さかった僕は、何度も何度も読み返してはこの置手紙で泣いたのでした。

 節分の日が近付くにつれて街がほんのり小さなイベント雰囲気になるのを横目に、僕は小さい頃に年の離れた従姉のお古で貰った『泣いた赤おに』で何度も何度も静かに泣いたことを思い出すのです。

ないた あかおに (絵本・日本むかし話) イラストからも確かこの絵本だった記憶がします。懐かしいの一言。

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2013-02-08 | Posted in 日々のこと, , Comments Closed