パタゴニアのイスマス・パーカー オンオフ問わず着回せる暖かい万能ジャケット

パタゴニア イスマス・パーカー

 肌寒い程度の秋冬はもちろんのこと、今年のように雪が舞い散り降りしきる厳しい真冬にも十分に耐えられるアウターを探していました。理想的にはオンオフ問わずジーンズスタイルでもジャケパンスタイルでも着回せて、肌に突き刺さるような冷たい風が吹く駅のホームや底冷えするオープンカフェテラスでも暖かく、逆に暖房の効いたデパートや電車の中でも脱ぐ必要の無い、丁度良い感じのアウターがあればいいなと思っていたのです。このような感じで、パタゴニアの2011秋冬シーズンに登場したイスマス・パーカーを新年早々に手にしました。

 実はこのような意図でセレクトしたアウターとして、去年の秋冬から利用している英国はラベンハムのキルティングジャケットがあります。着丈が短めなデンハムジャケット、そして着丈が長いデンストンの二つを愛用していました。モノをできるかぎり持たない生活を目指しているので、去年手にしたデンハムはデンストン購入と引き換えに古着屋に売ってしまいました。もちろんどちらもラベンハム特有の上品なキルティング素材。

 キルティングジャケットが流行りだして数年経った感じがしますが、似たようなアイテムが様々なブランドから登場しても、やはりラベンハムは変わらず上品で愛用していたのですが、さすがに真冬の厳しく冷たい風には耐えられません。そう、たとえ愛用のドレイクスのマフラーをキュッと巻いたとしても・・・。
 また、今は手元にありませんが、唯一所有していたデイパック(エルベシャプリエのフレンチナイロンのもの)を利用していると、ショルダーベルトと接する箇所が比較的早くに摩擦摩耗で擦り切れてしまいました。そもそもアウトドアブランドのジャケットでは、そのような擦り切れや汚れなどは逆にいい具合の味にもなるのかもしれませんが、いかんせん上品なラベンハムのキルティングジャケットなのでどうかな・・・と。
 前置きが長くなりましたが、そのような諸々があって、こっそり代替品を探して手にしたのがパタゴニアのイスマス・パーカー。

 イスマス・パーカーは、ざっくりと記せばソフトなナイロンシェルの内側にフリースをあしらったフード付きジャケット。ゴアテックスやパタゴニアお得意のH2Noなどのハイテク機能性素材は特に用いられていない、少しレトロな感じがするアイテムです。
 サイズは思った以上にかなり今風に細めというかタイトです。もっとも裏地も付いているので見た目でピタッとした感じは無いのですが、着心地でダボダボした雰囲気はあまり感じられません。
 それでは、少し詳細なレビューを。

パタゴニア イスマス・パーカー
 ソフトなハイパイル・フリースのインサレーション。表の防風性が期待出来るナイロンシェルと相まって、長めの起毛フリースにより保温性はかなり感じられます。
 また、ウエストはドローコードが付いているので、調整可能です。

パタゴニア イスマス・パーカー
 裏地のフリースはカラダ本体だけ。腕のとことはダウン素材となっています。

パタゴニア イスマス・パーカー
 袖口は調整可能な2箇所のスナップボタン留め。僕は腕が細いのですが、袖口がだぶつくことはありません(これは期待以上)。
 また、ベルクロ(面ファスナー、マジックテープ)では無いので、例えばビジネスシーンなどで不用意で稚拙なあのバリバリ音をたてることはありません。

パタゴニア イスマス・パーカー
 パタゴニアのロゴはお馴染みのものが左胸に。左右にジップ式のチェストポケット、他の表面には記事冒頭の写真にあるようなスナップ留めのハンドウォーマーポケットがジャケット下方左右に付いています。さらに、このハンドウォーマーポケットはボタンを外さず横方向からもそのままアクセス可能(ポケットの中身が落ちることは無く、そのさらに裏にアクセス)。文字通りハンドウォーマーとしてサッと手を入れることが出来るので重宝しています。

パタゴニア イスマス・パーカー
 さらに、左胸には横からアクセス可能な内ポケットも付属しています。

パタゴニア イスマス・パーカー
 ジッパー式で取り外し可能なフード。裏地は同じくフリース素材で暖かく、ドローコードで調節可能です。

パタゴニア イスマス・パーカー
 ジッパー式で取り外し可能なフードですが、左右それぞれ2箇所のスナップボタン留めにもなっているので、不用意にフードが脱落することはありません。

パタゴニア イスマス・パーカー
 そして、ダブルジッパー方式(YKK製)のフロント。けっこうな細身でタイト感があり、着丈はちゃんとお尻(ヒップ)が隠れるくらいまであるイスマス・パーカーなので、靴ひもを直すために屈んだり、電車のシートに座る際等には、下のジッパータブを軽く上に引き上げると動きが楽になります。細身で長い着丈のジャケットなので、これはある意味必須アイテムでしょう。

 パタゴニアのオンラインショップレビューでかなり薄着でも暖かいイメージを抱いていたので、屋内での暑さや蒸れを心配していたのですが、個人的には杞憂でした。薄着どころか、同じくパタゴニアのキャプリーン3・モックネックシャツ、キャプリーン4・フルジップシャツ、R2フリースジャケットを中に着込んだ完全防備で、おまけにイスマスパーカーのフロントジップをしっかり締めた状態で、京都伊勢丹やヨドバシカメラの店内を歩き回っても通勤電車の車内でも、汗をかいて不快な思いというのはおこりませんでした。もっとも下に着込んでいるのが速乾性に優れるアイテムということも関係するでしょうが、イスマス・パーカーは腕のダウン部分以外は裏地はフリースなので、保温性はありますが、暑く蒸れて脱ぎたくなるということはありません。
 そして、当たり前ですが、上記のようなインナーの重ね着で、冷たい風が突き刺さり雪が降りしきる気温0度に近い気候でも、十分胸を張って闊歩できます。

 今回手にしたパタゴニアの少しレトロな雰囲気漂うイスマス・パーカー。秋口の雑誌Beginにも掲載されていたのですが、かつて一世風靡した(個人的には知りませんでしたが)インファーノジャケットの後継のようです。
 当たり前ですが、ウールのコートに比べたら上品さやフォーマル度は劣るパタゴニアのイスマス・パーカー。ですが、秋冬のオフの日のアウトドア作業着としても、そしてスーツの上からも何とか羽織れる(相性としての意味ですが)万能性は、重宝すると思います。

 個人的には昨年秋に手にしたマーガレット・ハウエル(MHLライン)のワークテイスト溢れる厚手のコットンジャケットを個人的なユニフォームとして定着させようと目論み、一時期はバブアー(Barbour)のオイルドコットンジャケットなんぞをその上から羽織ってみようかしらとも考えたこともあったので、パタゴニアのイスマス・パーカーのようなワークテイストというか作業着感覚は結構好みだったりもします。

 現時点では何とも言えないのですが、今回手にしたパタゴニアのイスマス・パーカーはオンオフ問わず秋冬シーズンの僕のカラダを十分に暖めてくれるでしょう。仮にバックパックを背負った際も、アウトドアブランドのパタゴニアなのでラベンハムのキルティングジャケットのように簡単にショルダー部分が擦り切れるということも無いでしょう。不具合が生じたとしても、修理体制が整っているパタゴニアなので、問い合わせすれば何とかなるだろうと踏んでいます。なので、モノを持たない生活としては、来年度秋口前に、手持ちのラベンハムはデンストンを古着屋に持ち込むことになることでしょう。

 撥水機能を持たせたナイロンシェルと裏地にはハイパイルフリースをあつらったパタゴニアのイスマス・パーカー。冷たい小雨の中も、そしてそれが雪に変わり冷たく吹雪いたとしても、このイスマス・パーカーさえあれば暖かく胸を張って闊歩出来ることでしょう。背中を丸めて寒々と歩くのだけは勘弁したいところです。

(パタゴニア)patagonia M’s Isthmus Parka 27020 Peat Brown XS PBN
ラベンハムのキルティングジャケット・デンストン ジャケットの上から羽織るには最適

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2012-02-19 | Posted in 衣のこと, , , , , , , Comments Closed