“Keep Calm and Carry On” 今こそ心に刻み続けたい言葉

琵琶湖 Biwa lake

 東北地方の大震災から、もう少しすると三ヶ月が経ちます。政治の世界も、そして社会も、良し悪しは別として、何かしらの「変化」が否が応にも求められていくことでしょう。

 別に社会の仕組みに限らず、何かしらの予期せぬ「変化」を外部から求められた場合、当たり前ですが人は戸惑うものです。

 自然災害には言うに及ばす、例えば日々の仕事で思わぬ横やりが入り、自分が定めたスケジュール通り物事が進まなくなったとき、そしてそれが自分のキャパシティを超えるようなとき、無意識のうちに被害者意識を抱いてしまい、焦ってしまうこともあるでしょう。

 僕自身も自分一人だけで仕事をしているわけもなく、そしてたった一人で生きているわけもないので、全ての物事が予定調和で済まされることはありません。もちろん、様々な状況をシミュレーションして動いてはいますが、全てが上手くいくということはありえません。
 そんな時、僕は最近知ったこの言葉を心の中でそっと呟きます。

“Keep Calm and Carry On”

 これは第二次世界大戦中にイギリス政府が掲げた標語のようです。直訳すると、「冷静に、そして続けよ」となるのでしょうが、多分意味合い的には、「冷静に、そして粛々と行動せよ」という具合でしょうか。当時日本が、「欲しがりません、勝つまでは」と掲げていた時代の話です。また、何年か前のイギリスのテロの時にも再び注目された言葉のようです。
 ある説では、この前にさらに付け加わって、

“Don’t Panic, Keep Calm and Carry On”

 この言葉は、別に政治とか社会情勢の突発的で急な変化の際に際立つものではないと思います。日常、夫婦や親子間の喧嘩、職場での仕事の軋轢、お店での店員とお客との間のやり取りによる食い違い等々で、イライラして怒鳴ったりするのではなく、まずは”Keep Calm and Carry On!”と心の中で呟くのはいかがでしょう。

 思い通りに行かなかった時、誰か他人のせいにしたり悪口を言ったりするのは簡単なことです。後になって罪悪感を抱く人もいれば、まったく気にしないという強者もいることでしょう。世の中というものはそんなものです。そんな負の鎖から自分を解き放つのは、そう、”Don’t Panic, Keep Calm and Carry On!”でしょう。語呂というかリズム感もいい感じです。

“Keep Calm and Carry On”

 社会の中で自分に与えられた(もしくは自らが設定した)役割を「冷静に」見つめ直し、そしてそれに沿って「粛々と行動」する。こういう時こそ、否、いつも心に刻み続けたい言葉です。

ジェームズ・ボンド 仕事の流儀 (講談社プラスアルファ新書)
 この”Don’t Panic, Keep Calm and Carry On!”という言葉は、ファッションに対する興味から読んだ上の本で知りました。著者の田窪寿保さんは、グローブ・トロッターなど英国の伝統ブランドを手がけるヴァルカナイズロンドンのオーナー。ブリティッシュトラディショナルなファションだけではなく英国紳士の振る舞いや実状について興味がある方にはオススメです。

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2011-06-05 | Posted in 心のこと, , , , , , Comments Closed