村上龍 『案外、買い物好き』 イタリア男性のシャツへのこだわりは異常

案外、買い物好き (幻冬舎文庫) 案外、買い物好き (幻冬舎文庫)
 著者:村上龍
 初版:2010年8月
 出版社:幻冬舎文庫

【あらすじ】(「BOOK」データベースより)
 「わたしは全くオシャレには向いていない。昔から興味がなかった」。なんと24歳で初めてネクタイをしめたという村上龍が、イタリアでスーツにシャツにネクタイ、靴に目覚めた。
 ミラノ、ローマ、ハバナ、ソウル、上海。飼い猫の冷たい視線も、中田英寿さんのあきれ顔もものともせず、神出鬼没に買い物道を驀進する!思わず噴き出す痛快エッセイ。

【コメント】
 個人的に村上龍さんの小説は結構読んでいたりするのですが、氏のエッセイは本作品が初。丁度、自分なりのファッションを構築してみようと無謀な試みをしていた時期なので、好きな作家はいったい何を着ているのか?という興味本位で手に取った次第。

 ファッションには興味が無く、かつてテレビ番組用としてアルマーニのスーツくらいしか持っていなかった村上龍さん。イタリアで活躍していた親友の中田英寿さんの試合を現地で観戦することを、ある意味理由付けとして、イタリアのシャツにのめり込んでいきます。
 イタリア男性のシャツに対するこだわりは異常で、しかも何故か皆ブルーを好んできている・・・なんてファッション誌では中々得られない貴重な生の情報。
 イタリア以外での買い物についても紹介されていますが、本書のメインはイタリアのシャツのお話。氏が狂ったように買い集めたシャツは、その後、司会をしているテレビ東京系の『カンブリア宮殿』でお披露目されることとなります。

 個人的にはお気に入りのシャツを既に見つけたので、イタリアのシャツを試すこともないと思いますが、シャツにこだわるその気持ちには共感できます。
 襟の高さやボタンの種類、袖丈や肩幅・・・。直に肌に触れるシャツは、デザインもさることながら、着心地が自分に馴染まなかったら、それだけで気分が滅入ってしまうものです。

 シャツ好き、そしてイタリアファッションにこだわる方にオススメの一冊。

案外、買い物好き (幻冬舎文庫)

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2010-09-05 | Posted in 衣のこと, , , , , , , , Comments Closed