オーブリー・ビアズリー 『サロメ』 退廃的で淫靡な世界

オーブリー・ビアズリー―世紀末、異端の画家 (小さな美術館) オーブリー・ビアズリー―世紀末、異端の画家 (小さな美術館)
 美術の専門家でもないし造詣もないけれど、好きな画家の一人にオーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley)が挙げられる。「これぞビアズリー」とも呼べる独特の鋭く退廃的でエロティックな絵を残しているイギリスの画家。
 正直ビアズリーの挿絵などを眺めていると、日常生活もどことなく鬱々としたものになりがち。それでも自分の人生の長い年月飽きずに「好き」と言えるのはビアズリーくらいかもしれない。

 初めてビアズリーを知ったのは美術とは無縁の世界だった。何時か必ずレビューはするけれども、ヤングジャンプに連載されていた、きたがわ翔さんの漫画『C』の中の『マゼンタ・ハーレム』(第4巻~6巻 ある天才美大生の葛藤の話)の挿絵で初めてビアズリーを知ったのだ。今から多分十数年前の話だ。

C 4―マゼンタ・ハーレム 1 (4) (ヤングジャンプコミックス) C 4―マゼンタ・ハーレム 1 (4) (ヤングジャンプコミックス)
 その漫画『C』の中の『マゼンタ・ハーレム』も引き込まれそうな美しくも鬱々とした物語だったけれど、その時目に焼き付いたビアズリーの『サロメ(Salome)』は心に大きな衝撃を与えた。

オーブリー・ビアズリー(Aubrey Beardsley) サロメ(Salome)

 退廃的…でも美しくエロティック…思春期の自分にとってはその当時の様々な心の葛藤をそのまま映し出された感じがしたのだ。
 このビアズリーの『サロメ』が直接のきっかけとなったかは今となっては分からないけれども、美しく淫靡…でもどこなく気怠い雰囲気を醸し出しているエロチカ(性愛)作品に惹かれるようになったのだ。

 このブログの本来の趣旨とは少し異なるかもしれないけれど、本ブログを立ち上げた時から温めてきたある「構想」の一つにこのビアズリーのような「世界」がある。それらの繋がりを何時の日か明らかにするまで、しばらくは淡々と「エロチカ」な世界を紡いでいこうと思う。

オーブリー・ビアズリー―世紀末、異端の画家 (小さな美術館)

 ビアズリーのように退廃的でどことなく淫靡な美大学生の世界が描かれた、きたがわ翔さんの漫画『C』の中の『マゼンタハーレム』
C 4―マゼンタ・ハーレム 1 (4) (ヤングジャンプコミックス)
C 5―マゼンタ・ハーレム 2 (5) (ヤングジャンプコミックス)
C 6―マゼンタ・ハーレム 3 (6) (ヤングジャンプコミックス)

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2009-03-03 | Posted in 美のこと, , , , Comments Closed