漫画『玄米せんせいの弁当箱』<1巻> タマネギの皮でダシをとったカレーは・・・

玄米せんせいの弁当箱 1 (1) (ビッグコミックス) 玄米せんせいの弁当箱 1 (1) (ビッグコミックス)
 作家:魚戸おさむ 北原雅紀(脚本)
 出版社:小学館
 初版:2008年4月

【あらすじ】
 食べる事は生きる事。
 人間は実に様々な理由や目的からモノを食べている。
 結城玄米・・・国木田大学農学部に赴任してきた講師である。玄米は食べる喜びを生徒に伝えるべく型にとらわれるずに、講義を行っている。
 赴任早々、キャンパスに畑を耕したり、妙な講義をしたりして、大学側に睨まれてはいるが…。

【レビュー】
 タイトルが気になって購入。少し前から…とは言ってもこのブログを始める以前から気になっていた事柄に「農業」が挙げられる。そのつながりで、本作『玄米せんせいの弁当箱』を手にした次第。

 東京の国木田大学に赴任してきた若き講師・結城玄米。師である茶花先生が留守がちなので、大学で代わりに食文化史の講義を受け持つ事になったのだ。
 赴任するために訪れた東京の電車内でかぐわしい香りを放つ糠床を開いたり、それを若い男子に注意されたり…と何かと問題を起こしそうなタイプとして冒頭描かれている。

 大学の講義の時間。電車内で玄米に注意してきた男子が国木田大学の学生だと知る玄米。この亮介という学生は農学部から工学部に転部しようと考えている学生…農業はダサイと考えているのだ。
 この亮介の友達に、ちょっと太った晴彦、そして農家の娘である千夏…この三人が、物語上、結城玄米の手となり足となり、やがて真剣に農業に向き合っていくようになる。

 出版社が小学館…ということで思い出されるのはグルメ漫画『美味しんぼ』。この『玄米せんせいの弁当箱』もある意味食に関する蘊蓄が並べ立てられるが、玄米の方は押しつけがましいところは内もない。その辺りで素直に知識を受け入れられる感じがします。
 内容も、糠床、家族団らん、おせち等々、生活に身近なものや問題が取り上げられています。玄米せんせいのキャラクター(ヒョロッとした優男、でも手は土いじりを知っている逞しいもの)も、この作品に流れる「優しさ」に大きく寄与していると思います。

 個人的には糠床の手作りもチャレンジしたいのですが、第一巻で一番気になったのは、タマネギの皮から取るダシについて。
 普通は捨ててしまうタマネギの皮を茹でて、湯が赤くなってきたら皮を取り出し、それに味噌を入れて味噌汁にする。タマネギの皮でダシをとった味噌汁はカラダがポカポカしてくる…発汗を促す硫化アリルという成分が効果を及ぼしているらしい。
 このタマネギの皮でとったダシを利用して、味噌汁ではなく、カレーにも利用している。カレーにはタマネギが必須。タマネギの皮でとったダシ入りカレー…ちょっと家でも出来そうだし試してみたい気がムクムクと沸き上がってくる。

 個人的に農業に興味があるということ。そして読んできて農業に関する知識だけではなく、人間としての優しさにも触れられる本作『玄米せんせいの弁当箱』。かなり気になるので、巻ごとにレビューしていこうと思います。

玄米せんせいの弁当箱 1 (1) (ビッグコミックス)

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2009-03-01 | Posted in 食のこと, , , , , Comments Closed