セルジュ・ゲンスブール フレンチポップ文化の中心にいた紫煙に包まれたねじれた男

Serge Gainsbourg, person capture フランスの音楽・映画をチェックすると様々なところでクレジットに名を連ねているセルジュ・ゲンスブール(Serge Gainsbourg)。反体制的な作風で人気を博し、1960年代の特に後半から1970年代にかけて、フランスのポピュラー音楽において中心的な役割を果たした。
 アヴァンギャルドで様々なスキャンダルがあったセルジュ・ゲンスブールだけれども、死後はその栄光をたたえて、著名人が数多く眠るモンパルナス墓地に埋葬されている。

 セルジュ・ゲンスブールの存在を何処で知ったのかは忘れたのだけれども、気が付けば、フランスのアバンギャルドでフレンチ・ギャル、フレンチロリータ系文化を形成した音楽や映画等、至る所にクレジットされていた。

セルジュ・ゲンスブール ジタンのけむり―ねじれた男への鎮魂歌 セルジュ・ゲンスブール ジタンのけむり―ねじれた男への鎮魂歌
 ゲンスブールとかつて一緒に仕事をし、共演し、彼を愛していたジェーン・バーキン等へのインタヴューを元に、ロック・ジャーナリストのシルヴィー・シモンズが紡いだ、フランスが生んだこの挑発的で、粋で、不道徳で、愉快で、大酒飲みでチェーン・スモーカーで、フレンチ・ポップを再構築したセルジュ・ゲンスブールの生き様。紫煙にけぶり、アルコールに疲弊した、セクシーでねじれた天才ゲンスプールの半生記。

セルジュ・ゲンスブール 1970-1989 セルジュ・ゲンスブール 1970-1989
 フレンチポップカルチャーの代名詞とも評されるセルジュ・ゲンスブールの70年から89年までの活動を記録した貴重な映像集。「メロディ・ネルソンのバラード」など、名曲の数々を披露するほか、愛娘・シャルロットとのデュエットやインタビューも収録。セルジュ・ゲンスブールの1970年から1989年までの貴重な映像を収録した映像作品。

 そして、ジェーン・バーキンはセルジュ・ゲンスブールの3人目の妻であり、俳優のシャルロット・ゲンスブールはバーキンとの間に儲けた娘であることも有名。

ベスト ベスト
 エルメスの旅行かばん「バーキン」は、彼女がデザインしてエルメスに発注したもの。当時のエルメス社社長であったジャン・ルイ・デュマ・エルメスが飛行機の中でたまたまイギリス出身の女性歌手ジェーン・バーキンと隣合わせになり、彼女がボロボロの籐のカゴに何でも詰め込んでいるのを見て、整理せずに何でも入れられるバッグを作らせて欲しいと申し出たエピソードに由来する。
 セルジュ・ゲンスブールが提供したジェーン・バーキンの『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』(Je t’aime moi non plus)は特に有名。

シャルロット・フォー・エヴァー ニューマスター版 シャルロット・フォー・エヴァー ニューマスター版
 シャルロット・ゲンスブール主演第2作目のニューマスター版。セルジュ・ゲンスブールが監督し実娘と共演した異色作。15歳の少女・シャルロットは脚本家でアル中の父と二人暮し。母の事故死に疑問を抱くシャルロットは父を憎み、愛情との間で葛藤する。
 実の父親と共演しつつ妖しい雰囲気を醸し出す本作は、88年の日本初公開時からカルト的人気を博す有名作品。 映画中で父親であるセルジュとのベッド上でのシーンで服を脱がされる所では、娘であるシャルロットが思わず泣き出してしまうエピソードが伝えられている。様々な憶測を生んだ作品。

魅少女シャルロット 魅少女シャルロット セルジュ・ゲーンズブールとジェーン・バーキンの間に生まれた娘で,強烈な雰囲気を撒き散らして,話題を提供し続けている。耳元で囁くような,だけど,感情を煽るような歌声。
 レモン・インセスト(Lemon Incest)が非常に大きな話題を呼ぶ。名曲だけれどもタイトルからして、セルジュとシャルロットとの禁断の関係を連想させ、賛否両論沸き起こった。

 映画『シャルロット・フォー・エバー』での娘シャルロットを傷つけてしまった埋め合わせとして完成させたアルバムが『魅少女シャルロット』。映画『シャルロット・フォー・エバー』で批評家から「観るのも不快」・「病気だ」等批判が相次いだセルジュ。もちろん、その禁断的愛を仄めかすストーリーで娘シャルロットを迎え、共演したからだ。つまり、タブーを次ぎ破ったということ。

 しかし、それらの批評に対してセルジュは意外だったらしく、厳しい意見を涙を浮かべながら読んでいたらしいい。
 埋め合わせであるアルバム『魅少女シャルロット』には、『もっとやさしく』では父娘の温まるデュエット、『あなたのために』ではシャルロットが「私は本当の姿でないあなたを受け止め、あなたの本当の姿のままに置いていく」と歌っている。『ダディー! SOS!』では、父セルジュを「女好きで、煙草吸い過ぎ、酒飲みすぎ…」と片づけてもいる。
 それにしても幾ら埋め合わせと称しても、代表曲である『レモン・インセスト』の衝撃度は計り知れないものがあります。

 女好きで、煙草と酒を愛したジゴロのようなセルジュ・ゲンスブール。それでも、彼は天才的な芸術家。憂鬱でねじ曲がり退廃的な作品の数々は、そのまま彼の人生を表している。それでも、後に離婚することになるジェーン・バーキンには、別れた後も曲を提供している。

 セルジュ・ゲンスブールは死んだ後もフランスのポップカルチャーを築いた人物として今も愛されている。
 パリのモンパルナス墓地に埋葬された。ゲンスブールの墓を訪れる人は後を絶たず、彼らがセルジュの曲『Le poinçonneur des Lilas』(リラの門の切符切り)にちなんで地下鉄の切符を供えるため、墓の周りにはいつも無数の切符が散らばっている。

セルジュ・ゲンスブール ジタンのけむり―ねじれた男への鎮魂歌
セルジュ・ゲンスブール 1970-1989

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2007-10-28 | Posted in 旅のこと, , , , , , , , Comments Closed