『チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記』 素敵な妄想の世界に連れて行ってくれる

チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記 チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記
 東欧を旅する雑貨店チャルカが案内するベルリン・プラハ・ブダペスト。チャルカの雑貨探しドキュメンタリーが詰まった一冊。

 雑貨が好きだ。買うのも好きだしショップやカタログを眺めているだけでも幸せな気分になれる。雑貨屋さんのオンラインショップを巡り、店長日記を読みながら、一人妄想に耽ったりもする。いつか自分も小さいながらもショップを持ち、大好きな雑貨や古本に囲まれて慎ましくも暮らしていきたいとも思う。

 今回紹介するチャルカは1999年に大阪で生まれた雑貨屋さんだ。英会話教室で知り合った二人の女性が立ち上げた雑貨屋さん。最近では中欧と呼ばれる(日本では東欧の方がしっくりくる)旧東ドイツの首都ベルリンから、チェコ、ポーランド、ハンガリーあたりの素敵な雑貨が揃ったチャルカ。


【レビュー】
 残念ながら東欧には一度も行ったことがないし、中継ぎで利用した国も無い。昔から堅実な技術で工業が栄え、ドンヨリとした曇り空の下、皆質素ながらも逞しく生きている。そんな国民性を持つ国々というイメージを「東欧」には抱いている。
 このチャルカの本には、そんなちょっと曇りがちな空の下、頑なに生きているヒトやモノが素敵な写真と共に紹介されている。ベルリンの蚤の市、プラハの古い切手、ハンガリーの手織りのクロス…、数え切れないくらいの雑貨が紹介され、さらにその雑貨に出会うために出会う人々が魅力的に描かれている。読んでいるだけで、自分が雑貨屋の店主となり東欧諸国にハンティングに出かけていく気分にさせてくれる。

 極めつけは最後に纏められている雑貨ハンターのABCが素敵だ。スケジュールの立て方から各国の郵便事情まで記されている。もちろん完璧詳細とはいかないかもしれないけれど、取っ掛かりには十分すぎるほど細かく記されている。
 そして最後にはチャルカスタッフの雑貨ハンティングの日記が記されている。三週間近い長期間の東欧巡り。雑貨屋の店主になった気分にさせてくれること間違いない。

 雑貨屋や古本屋を営みたい。現実問題、そう簡単にはいかないし、チャルカの本に描かれている裏には様々な苦労があると思う。それでも、素敵な妄想の世界に連れて行ってくれる本書は素敵だ…それだけで。

チャルカ
チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記

2007-09-26 | Posted in 旅のこと, , , , , , Comments Closed